スパイラル〜歩の決意〜

□プロローグ
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鳴海歩は新聞部の部室に向かって歩いている。いつもならどこかで、昼寝でもするはずだが今日は違った。結崎ひよのから鳴海清隆の情報が入ったと聞いたからだ。新聞部の前についた歩はドアを開けようとした、するとドアが勝手に開いた。ドアは歩の額に思いっきりぶつかった。
「危ねぇじゃねーか、急にドアを開けるバカがどこに――」
そこまで言って言葉が止まった。そこにいたのは結崎ひよはのでなくアイズ・ラザフォードがいたのだ。
「なんでお前がここにいる」
「いや清隆の情報があると聞いたんでな」
「おい、あんた兄貴の情報ってのはなんだ?」
「それはですねぇー……」
「早く教えろ」
「教えてもいいんですけど鳴海さんなにがあっても逃げませんか?」
「何言ってんだ俺は別に逃げなきゃいけないことなんて何もしてないぞ!」
(というか逃げなきゃいけないのはあんただろ・・・)
「なんか言いました?」
「なんでもない、早く話を進めろ」
「だってそうゆう約束なんですよ」
「誰との約束だ?」
「それは企業秘密です」
「はぁー」
「鳴海さん矢澤病院って知ってますか?」
「知らないが……」
「実はですねそこの院長の息子が殺されたんですよ」
「ま、まさか兄貴が殺したとでも…」
「違いますよ、お兄さんさんはそこの院長に事件を解決してくれって頼まれたみたいなんですよ」
「じゃあ、事件は解決したんだな」
「それがそうじゃないんですよ、事件を解決する途中で気が変わった言いだして、1枚の紙を渡して消えちゃったらしんですよ」
「その紙にはなんて書いてあったんだ?」
「それはですねーちょっと長い文章なんですよ、簡単にまとめちゃいますよ」
「ああ」
「じゃあ言いますよ『――私の弟に歩というのがいる、そいつに頼んでみろ――』みたいな感じです」
歩は頭をおさえながら思った。
(兄貴は俺に何をさせたいんだ…俺が事件を解決する意味があるのか…)
「それとですねーその殺された息子さんはブレードチルドレンがどうとか言ってたらしいですよ」
「ブレードチルドレン!!」
歩とラザフォードが同時に振り向いた。
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