ハーメルンのバイオリン弾き〜真実の絆〜
□第三楽章 戦い
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トーナメントの内訳が決まった。
シェルはグレートとは違うブロックだった。
「ふぅ・・・よかった」
グレートと戦わなくてよいことで安心したのか安堵のため息をついた。
「何、言ってるの!このトーナメントで優勝しなきゃ魔法学校には入れないんだよ!」
横でピロロが怒鳴った。
「わかってるよ・・・でも、グレートとは戦いたくなかったし・・・」
「もう、しょうがないんだから・・・」
周りから見るとピロロはまるでシェルの保護者のようだった。
トーナメントは2つのブロックを同時進行で進める形になっていた。
グレートとシェルは二人とも一番最後のブロックだった。
次々と勝者が決まっていく中ようやくシェルの番になった。
「よし、頑張らなくちゃ」
「ふん、せいぜい怪我しないことだな」
グレートは勝つ気しかないような態度を取っている。
そしてシェルの戦いが始まった。