Precious Time
□無限の想い
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―――サスケ様……ううん…サスケ君が死んだっていのから聞かされて……私の頭は真っ白になった。
―――今まで私は――貴方がいたから………頑張れた……
―――なのに……
止めどなく溢れ出る涙。
悲しみは――底を知らない。
「………だけど……」
サクラは立ち上がる。
本当は泣いている場合ではない――
――サスケ君からの指令は果たしてはいない。
まだ――この事件は解決していない。
サスケ君を殺した犯人を私は絶対許さない。
きっと暴いてみせる―――
メイド刑事として――
恋人として―――
それが私の役目だから――
だから――見ててね……サスケ君……
悲しみを抑え、サクラは、胸元のブローチを握りしめて歩き出した。