Precious Time

□Wake me up
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「あーーーー!!サスケってばこんな所にいやがったってばよー!!」


まさにその時――

バンッと大きな音を立てて、ナルトが屋上のドアを開け、サスケとサクラの元にやって来る。

お約束の展開にサスケとサクラは思わず不自然な距離をとってしまう。

「ん?サクラちゃんもいたのか〜
……ん?どうしたんってばよ?」

不自然な二人の位置にナルトは不思議がるが、そんな事は直ぐに薄れて、屋上へやって来た本来の目的をサスケへと話を振る。

「そうだった!!サァスケェ!さっきシカマルに聞いたら、まだ出場枠が残っている競技があるんだってばよ!!」
「……だから…何だよ…」

サスケの顔に冷や汗が垂れる。
わざわざ内容を聞かなくても、ナルトの考える事はサスケには十分に分かる。

「だーかーらー!!クラスが優勝するためにはお前の力が必要なんだってばよ!!
だからサスケを勧……」
「断る」
「えーー!!まだ何も言ってないってばよ!!」
「ウスラトンカチが…優勝したいなら…俺以外の奴を入れればいいだろうが」
「そーもいかないんだってばよ!
優勝したらカカシ先生に一楽のラーメン奢ってもらう約束したんだってばよ!!

だから!!絶対に負けられねぇの!!」
「個人の事情に俺を巻き込むな!!」
「ちょっ……二人とも!」

ナルトとサスケはサクラなどそっちのけで喧嘩モードに突入。
こうなってしまっては、サクラには入る幕が無い。

(ーーはぁ…この二人は何でこうなるのかなぁ……)

サクラの視界には子供のように(実際まだ14ではあるが)言い争うナルトとサスケの姿。

サクラはしょうがない……と思いつつも、二人の(喧嘩の)様子を黙って見ていた。











結局。
二人の言い争いに終止符を打ったのは昼休み終了を意味するチャイムが鳴り響いた後だった。
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