Precious Time

□My first love
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「で…結局のところどうなのよサスケ君とは」
「…………少しも進展無し…多分ただのクラスメイトにしか想われてないわよ…」
昼休み。同じクラスの親友山中いのと一緒に屋上で昼食を食べていた。
多分少しすれば同じクラスのヒナタもやって来る。
いつもは教室で食べる昼食だが、たまに屋上で食べたりもするのがサクラの日課であった。
親友の質問でサクラはガックリと肩を落とす。
同じクラス、しかも席が隣どおしという絶好の場合にもかかわらず、サクラの想いは進歩無し。
「……むしろ…目障りだって想われてるかも…」
「は…何でよ?」
「だって…私…サスケ君より成績いいから…きっと…目障りな存在だ…って想われてるかも…」
「……(そう想ってんなら…一緒に登校とかはしないと思うけど…)」
そう。サクラはなんでもいいから、サスケの視界に入りたくて一年の時は必死で勉強し、見事学年末テストでサクラは一位を獲得した。ちなみに二位はサスケ。ちなみにいつもテストでこの二人は上位。
しかも上位の人間は学校の壁に貼り出されるので、一年の時は違うクラスのサスケもこの時にサクラの名前を覚えて欲しかったから。


「あ…サクラちゃん、いのちゃん…遅れてごめんね…」
少ししてヒナタが屋上にやって来た。
「ヒナタ。どうしたのよ今日は。」
「あのっ…もうすぐ課外授業あるでしょ?私…その実行委員で…今日集まりがあったから…それで…」
「ああ…課外授業の…そういえば…来週そうだったわね…」

解説。課外授業とは。小学校でいう社会科見学のようなもので。歴史的寺や、博物館の見学を予定としている。
勿論。博物館見学は自由行動。誰とでも見て回ってOKなわけで。
その事を思い出したいのは頭の中で一つの考えが浮かぶ。
「そうよ!」
「え?どうしたのよいの。」「え…いのちゃん…どうしたの…?」
サクラとヒナタはいのの一言にビクリと体を震わせた。
「課外授業の自由行動!これを二人、ちゃんとものにするのよ!」「は…!」「え…」
しばらく?マークの浮かんでいたサクラとヒナタだったが、いのが耳打ちで二人に話すと、二人はいのが言った意味をようやく理解した。
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