Precious Time

□朝日と夕陽
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「―――え……?秘書の…変死体ですか……?」
「うん。ガイシャ(※被害者)の身元はAAAプロの社員。ちなみに社長側近の秘書ね」
「………AAAプロ…沢山のアイドルを輩出した事で有名な…」





とある日の事。


メイドであるサクラは主であるうちはサスケにいつものように自室に呼び出された。


サスケの自室にサクラが訪れると、そこにはこの家の執事であるはたけカカシもいた。


執事のカカシが部屋にいると言うことは――


おそらく何かよからぬ事件が起きたのだ。


そして、自分に指令を与える為に―――







そして現在に至る――




「ああ。後気になる事がある」
「気になる……事…ですか?」
「そのプロダクション所属のアイドルが数ヶ月程前に自殺している」
「え………」
「そ。で、その自殺と今回のヤマ(※事件)に何か関連性があると思ってサスケと話してたのよ」
「………つまり、サクラ」
「はい。わかっております。私にAAAプロの社長の元へ潜入しろ――とおっしゃっるのですね」
「………ああ。サクラ、頼んだ」
「はい。」
「………それから、今回は注意しろ」
「え……?」



主であるサスケからの意外な台詞にサクラは困惑した。

いつもの彼ならサクラを信頼し、その強さをわかっている為、そのような台詞は吐かない。


なら―――何故……




その疑問を解消してくれたのはカカシだった。



「風の噂だと…その社長、裏の人間と手を組んでるって言われている」
「なっ……」
「……あくまで噂だ。
サクラ、とにかく今回は用心しろ」
「はい。御主人様」






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