〜空音〜

□〜第1楽章〜
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「・・・・・・で、この後すぐに式が始まる。直ぐに向かってくれ」

長い先生の話が終わり、葵の席に向かおうと立ち上がる
「北条さん」
隣の席から声がかかる
『はい?』
隣を見ると短い髪の毛が(多分)ワックスによって立たされ、顔はキリッとしている。見た目は凄くカッコイい
『(隣だったんだ?)』
何て考えている私には何にも興味ない
どっちかって言うと私は爽やか系が好きなんだよね
「俺の事、覚えてないっしょ?」
『え?会った事ある?』
私は今までの過去をフル回転で探る
「やっぱり。俺、北条さんと同じ中学だったんだけどさ」
『嘘っ!』
あれ?いたっけかな?思い出せないなー・・・・・
「まぁいいか。俺、神谷 祐也。これから宜しくな」
『あ、えと・・・・・覚えてなくてごめんね?北条 由香里です』














由香里が来るのをじっと席で待ってたんだけど・・・・・・・いつまでたっても来ない
そろそろ行かないと間に合わないのに
しょうがないから私が席に行こうと私より後ろの席の由香里の席を見ると隣の男子に声を書けられていた
男の方を目を凝らしてジッと見ると、中学時代同じクラスの神谷だった


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