銀魂

□4きょうだい!
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坂田家の日常





坂田家の一日は、この俺、坂田銀時の一声から始まる。




「オラ、起きろお前ら!遅刻すんぞ〜知らねーぞ〜」



本日の朝食は、トーストと目玉焼き。

それを作りながら、いつまで経っても起きる気配のない同居人達に向かって大声で叫んだ。


しばらくして、リビングのドアが開く。




「ん〜オハヨ、銀ちゃん。」


「おはよ、神楽」




最初に現れたのは、俺の妹の神楽。
お気に入りのチャイナ風パジャマに身を包み、眠たげに目をこすっている。



「あーほらお前…
花の女子高生が目やに付けて歩いてんじゃねーよ」


「何ヨ、私は誰の指図も受けないネ」


「はいはい。ほら動くな、今取ってや…」


「おっと、お義兄さん」




と現れたのは二人目の同居人、沖田総悟。

突然現れて、神楽の彼氏でぃ、なんてほざいたと思ったらいつの間にかうちに住みついてたガキ。



「んだよ、今神楽の目やに取ってやろーと…」


「そいつぁ俺の役目でさぁ。
…こいつだっていつまで経っても子供のままじゃねーんですぜ?」




そういいながら、自分の背に神楽を隠してしまった。

あぁ、朝のきょうだいのひと時が……




「……っせーな、ほらさっさと朝食くえ」


「「はーい」」




とガキ二人に朝飯を食わせたところで、やっとこさ3人目の同居人がリビングに入って来た。




「……はよ」


「あーハイハイおはよ。
お前も早く飯くえ」




んー、と曖昧な返事を返しつつ、同居人……俺の……か、かか、かれしである土方十四郎は席につく。




やっと揃った。…これで全員。

なんだかいつの間にか4人で生活する事が当たり前になってしまった。


奇妙な同居生活。
これはこれでアリ……かな?



……正直、神楽と総悟が俺の目の前でいちゃつくのはアリじゃないけど。

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