銀魂

□保健室
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「ったく、しょーがねーな…手貸せ!」


「あ?」



銀八は言うと同時に包帯をほどき、丁寧に巻き直していった。
…勿論、煙草をくわえたまま。




「うわー痛そ。腫れてんじゃん」




俺の動揺を余所に器用に包帯を巻いていく。



手が触れる、声が聞こえる。
その度に嫌でも鼓動が早くなるのが分かった。

俺は中学生か…




「はい終わり〜」




気がつくと、中指は綺麗な包帯に包まれ、銀ハはてきぱきと湿布と包帯を片付けていた。

…保健室向いてんじゃねーの?




「…ありがとうございました」


「ん、お大事に。」




と、出口の戸に手をかけたとき、再び名を呼ばれた。



「…部活頑張れよ」


「…はい」




戸を閉める。

耳には銀八の声が響いていた。




…会う度に思い知らされる。

自分がどんだけアイツを好きかってことを。


叶わない恋なんだろうけど。
…それでもいい




「駄目だ、俺…」




中指はまだ鈍い熱を持ったまま。

俺は体育館へと戻った。





―――――――――――
銀さん(銀八先生)は凄い手先器用な気がします。料理作れるって言ってたし。

保健室Loveは定番 笑"


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