銀魂

□桜色の廊下
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桜舞う、春の廊下で。



「…無理すんな」




その瞳に

その声に






とてもドキドキしました








桜色の廊下







「ふんぬぬぬ!」




あぁ週番って、ホント割りを食う仕事アル…。




「あ…んの天パァ!私が女だっ、てこと忘、れてるネ……」




今日の仕事は、クラス全員分のノートを、あの白髪天パ教師の所へ持っていくこと。


これがまぁ、一筋縄ではいかない。
三十数冊のノートは重いし、何より前が見えない。

それでもなんとか廊下を進み、階段まで辿りついた。
一段一段、足で確かめながら昇っていく。



もー少しで職員室だ…と、息をついた時。

…おもいっきり階段を踏み外してしまった。




「う、わわっ」




必死でバランスをとろうとする努力も虚しく、体が傾いていく。






途端に訪れる浮遊感。

ヤバイ、落ちる…!





ぎゅっと目をつむり、衝撃を待ち構える。


が、背中に当たったのは、想像と違う温かく柔らかな感触だった。


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