銀魂
□忘れ物
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忘れ物は、やはり教卓の中だった。
ジャンプがなければ何もできないからね、俺。
見つかってよかった…
ほっと胸を撫で下ろした、その時。
教室のドアが開いた。
忘れ物
「…先生。」
「土方?
…おいおい、子供は帰る時間です」
「俺は忘れ物取りに来ただけで…ってか先生は何やってんですか」
「ん、俺も忘れ物」
と、教卓からジャンプを取り出して見せた。
すると、明らかに土方が呆れ返った顔をする。
……学校の教室にジャンプを置いておく教師がどこの世界にいるんだ…って顔に出てます。書いてます。
おまっ、ジャンプなめんなよ!?
「友情、努力、勝利。全部これから学べる!俺のバイブル。」
「…俺、マガジン派なんで。」
なんですと…。
「あー…何、魔法先生と美少女の恋愛とか好きな訳…?
確かにジャンプって恋愛沙汰はあんまり学べないけどさ。
…土方ぁ、恋愛沙汰学ぶ必要あんのか?」
「先生と違って、気を引きたい人くらいいます」
忘れ物を探しながらの、素っ気ない返事。
それを容易に聞き逃すことは出来なかった。
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