銀魂
□雨宿り
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雨はあまり好きじゃない。
私の惑星もよく雨が降ったから、どうしても昔の出来事がオーバーラップする。
離れていくパピーの背中とか。
苦しそうなマミーの声とか。
雨だから、人通りはほとんどない。
まるで、世界に私一人しかいないような気持ちになる。
、、、寂しい。
「…お?、、チャイナ?」
「…そーご?」
雨宿り
「んなあからさまに嫌な顔しなくてもいいじゃねーかぃ」
よっこいせ、と総悟は断りもせず私の隣に座った。
「…何やってるアルカ」
「お前と同じ。雨宿りでさぁ」
「要するにサボりネ。給料泥棒」
「…お前傘持ってんなら万事屋帰れば?」
「……指図は受けないアル」
―あぁ。
なんで、惨めーな気持ちになってる時に限って会うかなぁ…
今は一人でいたいんです。
…空気読めヨ。
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