小説

□遊
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時として
僕にも予測できない事がおきる。
 
例えば今
僕の目の前にいるこの男。
 
「怖い顔ですね、半兵衛」
「明智…光秀」
「遊びに来ました」
「…」
 
 
明智光秀。
よくわからない男だ。
まず人間なのだろうか。
 
 
「お土産を持ってきましたよ、甘いものは好きですか?」
「…何を考えているんだい」
「考え、とは?」
やはりつかめない。しばらく様子をみたほうがいいか。
「秀吉とは仲がいいそうで」
「なっ…!」
「おや、あなたでもそんな顔するんですね」
「っ…」
この男とは、正面からむかいたくない。
 
「竹中半兵衛」

明智君とは違う声。
「…毛利君」
「ん?誰かいそうだな」
「明智、光秀」
「…帰る」
帰してなるものか。よかった、犠牲が増えた。
「はなせ!」
「せっかくきたんだからどーぞ」
 
戦の時には頭を使っている者同士とは思えない、とても幼稚なあらそい。
「元就もいらしたんですか?」
「「!」」
さぁ…………っと血の気が引く。
でもこれで、毛利君は逃げられない。
「甘いものでもたべませんか?」
「我は…」
「んー?」
「…もらう」
 
座敷に
妙な笑顔で座る明智君と
なんともいえない顔で座る僕と毛利君。
本当に明智君は何をしにここへ…?

 
「2人はよく遊ぶんですか?」
「え、あ、戦略についていろいろと」
「…貴様は何でここにいる」
「遊びにきたんです」

本当に?
「はぁ…なら、やるか?」
「何を?」
「なんでしょう?」
毛利君がとりだしたのは?
 
 
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