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□あ
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「土井先生ー♪」
「…なんだ?きり丸」
夕げの用意をしてると無駄に笑顔なきり丸が近づいてきた。
こいつがこんな顔してる時は大概ゼニ絡みか悪巧みか…
どっちにせよ良い事ではないのだ。正直あまり聞きたくないんだがなぁ…
「俺のアルバイト手伝ってくれませんかね?★」
……ヤッパリ。
【アルバイター】
「あのなぁきり丸。私はお前のアルバイトを手伝う為に居るんじゃないんだぞ?そもそも教師がアルバイトなど禁止され「あーっと、でもこれは土井先生の為でもあるバイトなんですよ!!」
…私の為?
「私の為の私のバイトってなんだそれ?」
「えー…先生ややこしく言わないで下さいよ。とにかく、これは先生にとって為になるし高額だしで儲けもんなバイトなんです」
「…はぁ…」
何が言いたいのか分からんが、きり丸のキラキラと輝く目が眩しい。どことなく胡散臭い感じはするが。
でもあの毎日多忙にしてるきり丸がわざわざ私の身に付くバイトを探してくれたってことなのだろうか
あ、それは少し嬉しいなぁ…
「で、それはどんなバイトなんだい?きり丸」
「あ、先生引き受けてくれるの?!」
「うん。まぁたまには良いんじゃないかな。休みの間に体も鈍ってしまうしね」
その時のきり丸の笑顔が忘れられないものになろうとは思いもしなかった……