奇跡

□再会
1ページ/1ページ

私、木之本さくらは今日から中学生になります

今日はいつもより早く起き、新しい制服を着た

「さくら!おはよさん。新しい制服やな

ケロが鏡の前で身仕度をするさくらに聞く

「ケロちゃん。おはよう 新しい制服どうかな

「似合うとるよ!しかし今日は大変やでぇ〜 知代が絶対カメラ構えてるで!」
腕を組みながらケロはうんうん頷いた

「知代ちゃんと同じクラスになれたらいいなぁ」
さくらは期待と不安を抱えていた



「怪獣!起きてるなら朝御飯食え」
1階から兄 桃矢の声が響く

「もぅお兄ちゃんったら!ケロちゃんいってきます」さくらは慌てて鞄を持った

「ほな 気ぃつけてな いってらっしゃい」

さくらはドタドタと階段を降りて行った



リビングでは桃矢はご飯を食べていた
「怪獣にしては早起きだな 」
ニヤリと笑いながら桃矢は卵焼きを食べた

「さくら 怪獣じゃないもん!お兄ちゃんのバカ!」
さくらは桃矢を睨みながら自分の席へとついた



「さくらちゃんおはよう
新しい制服だね よく似合ってるよ」

雪兎はご飯と味噌汁がのったお盆をさくらに渡す



雪兎は今、木之本家に居候中である
桃矢が独り暮らしの雪兎を気にかけ、父 藤隆に一緒に住む事を頼んだのだ
藤隆も快く賛成し、さくらももちろん雪兎の事は家族として好きだから賛成した

「雪兎さんの作るご飯おいしい〜」

さくらは満足な顔で言う

「ありがとう 藤隆さんに味付け教えてもらったんだよ」
雪兎はにこにこしながら時計を見る

「さくらちゃん。時間大丈夫!?」

「怪獣!入学式も遅刻は恥だぞ」

さくらは慌ててご飯を口に含み、口をもごもごさせながら

「いってきまふ〜

リビングを後にした…


「雪…時計、10分進んでる」

「えっ(^_^ゞ」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ