TENNIS

□レイニーディに遭遇
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『ちょっと待ちやがれ(待てや)!!』




………

「何しにきたの(怒)」

いきなり出てきた不審者達にそう言えば
『お前こそ今何しようとした(ん)!?』
異口同音でそう言われた。

「何ってキスだけど?」
日吉をぐいっと抱き寄せてそう言ってやる。
身長は(悔しいが)日吉のが大きいから、抱き着く、って感じなのだけど。

「ちょっ芥川さ―――」
「ジロー!お前ばっかいい思いしすぎだ!」
岳人の言葉に、日吉がはぁ!?と声をあげた。

ちょっと、それどーゆー反応なのさ。

「日吉は誰のものでもないからな!」
「……。その原理でいくと岳人のものでもないじゃん」
「つか俺はものじゃありません」
日吉が静かにため息吐いた。

「てか皆なんでつけてきたの?」
あんなとこから。

そう言ってやると、二人驚いた顔をして二人やっぱりなーて顔をして残り三人は何考えてるのか。
「ユーシっ完璧な変装だったよな!?」
「そーやがっくん。完璧やった…」
どこが。
「馬鹿だな」
「激ダサだぜ」
確かに。でも二人もね?
「やっぱりダメだと思ってたよ」
「ウス」
「ですねー。あ、日吉が死にそう」
分かった。三人とも馬鹿にしてる。

長太郎の台詞で日吉を離す。
ごめんね?と頭を撫でれば、大丈夫です、と返ってくる。
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