SCHOOL

□つまりは、放課後です
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ほんっとすいません!

ぱしん、と三角定規が唸りましたね。

〜つまりは、放課後です〜

「幸村ーここはー?」
「えっとー…Q8…はち…?」
パラパラとページをめくる音。
「あぁー…√3でござる」
「さんきゅ」
合ってたー、と丸をつける。

現在、半兵衛先生に出された宿題を頑張ってます。

「オィ、お前ら―――っ」
「政宗ー!!」
「助けてくだされー!!」
「は?」
よし、道ずれゲット☆

〜数分後〜

「だから、松尾ちゃんはー」
「松尾ちゃんは…」
「いやちゃんは書かなくてもいいんだぜ?」
―――いつの間にか国語をやってました。

三人で机をくっつけて、教科書を覗く。
生徒会室にあった数Tの教科書には、色々な事が書いてあった。
とにかく、アンダーラインがいっぱい引いてある。
もうどこがどう大切なんでしょう?って感じ。

「……何これ?」
「「何が?」」

二人に、教科書の最後のページを見せる。

そこには―――

「『俺様がNo.1!by長曾部元親』」

と堂々と書かれていました。

………

「ちか兄!?」
「知り合いかよ」
「元親殿も忘れ物したんでござるねー」

本来の論点はそこではなく、何故にNo.1なのかとかであって。

「え?ちか兄何年生?三年だよね?」
「一年のときに使ったんじゃねぇのか?」
「あー忘れ物しそうだもんねー」
「しそう、って知り合―――」

「あぁーー!!」

叫び声。
驚いたし、うるさいし。

だがあの幸村が叫ぶなんて、どうしたのか
「今日お昼食べてないでござる!!」
―――て、思うだけ無駄だったみたい
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