裏ノベル

□ミツバチと危険な指先
1ページ/2ページ

「実際、最近欲求不満じゃのう・・・」


夜一はさらりとすごい独り言を言う。


「・・・砕蜂でも苛めて遊ぶかのう」

にやりと笑みを浮かべる。


―――

「よ、夜一様!こんな夜に何か御座いましたか!?」


「いや、久しぶりに一緒に寝ぬかと思いな」


「・・・一緒に、ですか・・・」

砕蜂は顔を赤らめた。


「わしと寝るのが嫌か?」


少し悲しそうな顔で言う。

「滅相も御座いません!今すぐ支度をしてまいります!」


―――

「さーて電気を消すぞー。」

「はい、おやすみなさい」

「うむ。おやすみ」


そういうと五分もたたずに眠りについた夜一。

その隣で緊張して眠れない砕蜂。


(なんで一緒の布団なんだ!!)

嬉しいような悲しいような気持ちで心の中で叫ぶ。


いろんなことを考えているうちに30分はたった。


夜一は寝返りをうってこちらを向いている。


そのときもぞっと布団の中で何かが動いた。


ビクンッ

砕蜂は下半身に違和感を覚えた。

夜一に自分のそれを弄られていると悟る。


「・・・っ・・・」

声にもだせず、夜一の顔を覗いてみても依然として眠っている。


砕蜂は夢でも見ているのだろうと思い、少しの間、我慢することにした。


くちゅ、くちゅっちゅぽっ・・・

自分から暖かい蜜が出て、指先と絡み、卑猥な音が出ているのを静かな寝室で聞いた。


砕蜂は耐えられなくなり、自ら夜一のもう片方の手を胸に押し付けた。


すると、夜一の手はするりと進入し、乳首までを弄び始める。


上と下、両方同時に攻められ、快感が襲ってくる。


「っはぁ!・・・あっ・・・ん・・・・・・っ・・・」


これも自分が仕向けたことだと思うと感じてたまらない砕蜂。


そして夜一の手の動きは尋常ではない。

まるで一番良いところを探るかのような手つきでいやらしく蠢いている。


「あっ・・・!!」

砕蜂はとうとう絶頂してしまったが、手の動きは止まらない。


―何故?

その応えは簡単だった。

夜一は寝ているからだ。

絶頂したこともましてや弄んでいたことすらも知らない。


(いつまでっ・・・続くんだ・・・!)



―結局あれから休む間もなく何度も絶頂し、寝るどころではなかった。




明け方になった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ