宝物部屋
□藍子様より☆
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一応、自分達は・・・世で言う彼氏彼女の関係、だけど。
こ れ も 一 つ の 、 幸 せ の 形
「留学してたんだから、もっと感情オープンでもいいんじゃない?」
「あのなぁ・・・お前それ、恐ろしい偏見だぞ。」
「一般論よ。昔っからアンタは肝心な言葉が少なすぎるのよね。」
「今更だろ、何年付き合ってんだ。」
「こーゆうのに遅いはないの!」
数十分前
そんな文句を言っていた相手も今ではすっかり夢の中。
薄着姿のまま、スヤスヤと眠っている。
「ったく・・・しょうがねーな。」
憎まれ口を叩いても穏やかな表情は隠せない。
こうやって無条件に心を許してくれている彼女の姿が、どうしようもなく愛しい。
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