‡言霊‡(歌詞)

□花占い
1ページ/1ページ

蜉蝣、揺らめく面影。滲む空。
重ね合わせた指の隙間から涙、零れた。
夢現、君の幻、目を伏せた。
届かぬ手紙、机上の隅で時間に埋もれた。


優しい陽射しが差さない…此処には。
儚い願いは揺られて、ゆらゆら…


泡沫の恋、あの日の蝉時雨。
引き裂く轍、僕は駆け出して手を伸ばしたけど。
振り向かえる君の言葉が辛すぎて、耳を塞いで唇を噛んだ。最後の場面。


色褪せた写真には残酷な笑顔。鉄橋の陰、逢い引きをした頃。


会いたい
会えない
花びら、風に泳がす。
再会、信じていても叶わぬ夢。

『会いたくて』


君を抱きしめた。胸に焼き付けた。あの頃の様に愛をください。
最愛の意味が変わり始めてた、暑い夏の夕暮れ。
幼な過ぎたから譲れない強さ。君が誰より側に。
唇重ねた、見つめ合っていた時間を止めて君の近くへ…


傾いた太陽は余りに遠過ぎて。贅沢な時間去りし君はもう…嗚呼…


ふたり寄り添った穏やかな日々は忘却の彼方。もう戻らない。
近過ぎた距離が君を惑わせた。何も…何も出来ない。
夕立が過ぎた。遠去かる影が霞む…微かな眩暈。
四季彩に咲いた無情の調べがきっと終わりを告げる。


再会、信じていても叶わぬ程。

『会いたくて』


遠く雷鳴が響く夏の空、君の声が消えない。
打ちつける雨が伝えた『サヨナラ』
もっと強く…僕を壊して…。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ