‡言霊‡(歌詞)

□黒い雪
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あの雲の切れ間、八月の悪夢。偽りの太陽が導く。
悲鳴すら拒む瞬殺の火花。焼き付く影に変わる人…。


ケロイドの肌がへばり付く煮えたぎる河川へ沈もう。
沸き上がる熱と悪臭の中、この指が手繰り寄せた…


産声を上げる『死』の香りが、俺の肩を掴み離さない。
泣き叫ぶ事も、声すらも出せない。

『There's no reason.I want to live…!!』

胸が張り裂ける。



降り積もって…降り積もって…
赤い泪、灼熱の街を嘲笑って、焼き尽くしていく。
俺の息を、『明日』を奪い去る。


腐った尊厳。陵辱の朝。


落とされる二度目の「制裁」が。昼の街に黒煙が昇る。
唐突の惨事、無差別を極めた。

『Am I murdered in why?』

誰も解らない。



『生き残って 生き残って…』
黒い雪が降り続く街で、しがみついて力尽きて逝く母の最期。
泣きじゃくった。


降り積もって…降り積もっていく
深い闇を敷き詰めた死の灰が…

この声が聞こえますか?
この声が聞こえますか?

『生きる意味を何故に奪えるの?』


無限の蛍火。慰めの唄…

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