小説

□ファーメリア(色)のオマケみたいな
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ホビットの暗殺者、リグラッド。

得物は一本のナイフ。
敵として彼の素顔を見た者は一人として存在しない。
彼が仕事を終えた部屋は、深紅の花弁が散ったかの用に見える事から、裏社会では『死花』の異名のみが広まって行った。


ヒューマンの暗殺者、ゼロ。

得物は投具。
化学・薬学に精通し、薬を始め、毒物を自在に合成する。

また、投擲の速さは肉眼で捉えるのが難しく、その術はフラッシュスロゥと呼ばれている。

ゼロの名は、毒を使う事から『臆病で矮小な存在』と言われる自分に対する、皮肉が込められている。


――これはまだ、二人が共に任務に当たっていた頃に起きた戦争の話である。
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