【睡魔 -テロリスト-】
ね…眠い…
今すぐに寝たい…
久しぶりに宮城と二人で居るのに…
俺は何考えてんだか…
でも眠い…
瞼が重くて、大好きな宮城ですら見えない…
「みや…宮城…」
「…ん?どうした忍」
ごめん…
昨日、二人で過ごせるって聞いてから嬉しくて…
小学生の遠足前夜みたいに…
興奮して眠れなかったんだ…
とにかく…
「眠いんだ…」
宮城の腕を掴みながら訴えた。
「………。」
あ……
宮城は黙って、
俺を抱き寄せてくれた。
温かい…
「ここでも眠れそうか?」
「うん…気持ちいい。」
よく見えないけど、
照れながら
俺の頭を撫でてくれた。
「……宮城…?」
どうしたんだよ…
いつもは
こんな事しないのに。
「は…早く寝ろ。そんな顔されると…色々と…」
なんか、焦りながら馬鹿な事言ってるけど…
宮城の心臓の音が
心地良くて、
突っ込む気には
ならなかった。
【END】
2008.11.05 黒ごま