「好きなんだけど」

□都道府県
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「こんなに買ったのか」

「う…うるさい。」

テーブルに置かれている雑誌の山。

そう、忍チンが載ったあの雑誌です。


「一冊、貰っていい?」

「あ、ああ。」


≪ペラ…≫

忍チンが、
自分の記事を見る。



「あれ…、…しい。」

「何か言ったか?」


聞こえなかったが、忍チンが何かを呟いた。

「これ」


見せてきたのは、

忍チンが載った記事の部分だった。

「これがどうしたんだ?」

「おかしいんだ…」


だから…何が?


「プロフィール書く紙に、好きな都道府県と理由を書けって書いてあったから答えたんだけど、そこだけ載ってない。」

「好きな都道府県?」

「そう、宮城県って答えた」

「はいっ…!?////」

おじさんはちょっと照れました。

…忍チン?


そ、その…


好きな理由って…

ま…まさか?


いや…

それはちょっと自惚れているよな…

そう考えてしまう自分が恥ずかしい。


「理由、知りたくない?」

「……」

忍…

なぜそこで上目遣いで見つめてくる…

か…可愛いじゃないかっ。


オジサン、
更に照れました。


「き…聞いても良いのですか?」




「好きな人と同じ名前だからに決まってんだろ」

「っ…///」

俺の考えは
やっぱり当たった。



忍チン…


≪ ギュ… ≫


「み…宮城!?//////」


「だ、黙ってろ。」


嬉しすぎて、

つい忍チンを抱き寄せてしまった。




「…忍」

「何?」



こんな近くで、

見つめ合って
会話をしたのは
久しぶりだ。


なんだか、
体が熱い。



「今日…家泊まってけ。」

「うん…」


向かうは、



寝室。



覚悟しろよ、忍。



【END】




〜あとがき〜


甘々目指して日々頑張っていますが…表現力がない私には無理ですかね…(´_`。)

本当にいつも遊びに来て下さっている方、ありがとうございます(>_<)


【2008.11.01】
     黒ごま




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