「好きなんだけど」

□誕生日
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そう言えばアイツ、誕生日だったよな…

流れであのまんまになっていたが…

…恋人として、これはまずいだろう。


仕方ない…

何かプレゼントでもやるか。


「おい、忍」

「…何?」

相変わらず生意気な返事。

しかし俺は…


コイツが物凄く可愛く見える。



「どこか行きたい所とか無いか?今なら特別に連れてってやる」

「な…何だよ突然。別に何処にも行きたくねーんだけど。外、疲れるし。」

全くコイツは…

俺がYESかNOで答えろと言っても、全く違う答えを出して来る。

困った奴だ。

「なら、食べたい物とか、欲しい物とか無いか?」

「別に。」


・・・・・・。



クソガキめ…


「お前、本当に俺の事、好きなのか?」

「好きに決まってんだろ、今更聞くな」

忍は、雑誌をペラペラ捲って雑誌に夢中。


何故こっちを見ようとしない。


人がせっかくお前の誕生日を祝ってやろうとしているのに…


「忍、俺の目を見て言ってみろ。」

「好きだけど。」

忍は照れもしないで言ってきた。

ここで下がったら俺の負け。



それなら、

これはどうだ…


《ギュ…》


「ちょっ…なにっ//」

忍の手は、

想像していた以上に小さかった。

小さくて、可愛い手。


「な…何握ってんだよ宮城っ///」

「何って、手だよ手。」

「……っ//////」


どうだ忍…

少しは俺が、

目の前に居るって事、

意識したか?


雑誌なんかに夢中になりやがって…

俺は、お前の事で頭が一杯だってのに。

「人がせっかくお前の誕生日祝ってやろうとしてんのに…何様のつもりだ」


「え…?」

忍チンは、顔を真っ赤にして俺を見ている。

そうだ…少しは俺を意識しろ。


少しは反省しろ。


「俺じゃなく雑誌に夢中とは、なんてガキだ。」

「ち…ちげーよ!!」

「何が違う。」

「お…俺だって、宮城の事考えてたんだ!!ほ…ほらコレ!」

見せてきたのは、


俺の機嫌を悪くさせた雑誌。




『ラブラブ必殺胸キュン攻撃特集』


一瞬にして、先程の怒りが消えた。




・・・・・・。


な…なんだ?

この怪しい
タイトルの記事は…


「し、忍チン…?;」


「な、なんだよ!見てちゃわりーか!」

「い…いえ別に」



一体お前は…


俺にどんな攻撃をするつもりなんだ…。


【END】


〜あとがき〜


はい!!

「誕生日関係無いじゃん!!」っと言うツッコミは無しでお願いします!!(汗)

こちらもいずれ続編を考えておりますので、良かったらまた遊びに来て下さい♪(←逃げたな)

リクエスト(案)を下さったH様、ありがとうございました♪

【2008.10.25】
    黒 ごま

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