「好きなんだけど」

□甘い時間
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にしても…
なんでここに…?

どうして俺のベットで寝てんだ?

入る家…
間違えたとか?

いや…でも家具の配置とか違うから気付くと思うし…

「んん〜っ」

「あ」


どうやら宮城は、俺が色々考えてる内に起きたらしい。

「……っ!!」

気づかないフリをする為、慌ててキッチンへ向かった。

どうせ入る家間違えたとか言って、すぐ出て行くだろうし。

「晩飯、何にするかな…」

宮城は忘れよう。

とりあえず今は晩飯の事だけを…

って…


「宮…城?」


冷蔵庫の中を見ていたら、いつの間にかオッサンが俺の背後まで来ていた。

「忍」

「な、なんだよ。ここ、俺の家なんだけど」

「知ってる。」


そうか…知ってるのか…


って…


「え…?」

分かってて、俺の家に入ってきたのか?

分かってて…俺のベットで寝てたって事か?


分かってて…?



「何…しに来たんだよ」

「別に?来ちゃマズかった訳?」

「いや…そう言う訳じゃなくて…た、ただ…その…」

嬉しくて…

初めて来てくれたって事が。

オッサンの方から
来てくれたんだって事が…。


嬉 し く て 。


ぎゅっと…


抱きつきたい…


いい…かな。


恐る恐る宮城の顔を見てみると、宮城も俺の事を見てて…

しかも、

両腕を軽く広げて、俺を待ってやがる…

「ば、馬鹿じゃねーの?///」

「嫌なら良いのですよ。では、俺は退散致します。」

「っあ!待って!」

背を向ける宮城のワイシャツを、ギュッと掴んだ。

「い…行くなよ!!せっかく来たんだし!勿体無いじゃん!」

「だったら、人の好意は有り難く受け取れクソガキ。」

「わ…分かったから。次はイケる!だからさっきの、もう一回やれよ!」

「だ〜め」

「っ!?何でだよ!!」

「オジサンは(恥ずかしくて)もう限界でございます。」

「なんだよそれ…」

はぁ…
もういい。

少し残念だけど、
俺は宮城が来てくれただけで満足だし。
やってくれなくったて構わない。


「宮城っ」

「おっと…」


今度はしっかり、

この大好きな宮城の腕の中に

飛び込んだ。


END


〜あとがき〜


……あは(汗)


本当はもっと長くなる予定だったのですが、訳が分からなくなってしまったのでカットしました;

カットしても、イマイチ話が分からないですよね(;;´д`)?

どうしたものか…(苦笑)

こんな作品にも関わらず、最後までお付き合い下さって本当にありがとうございました(泣)


【2008.09.23】
     黒 ごま

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