「好きなんだけど」

□二人乗り
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大学帰りのバスの中、俺は見た。

「(男同士で…自転車二人乗りか…)」

ソイツらは、ふざけながら…でも楽しそうに自転車に乗っかってた。

恋人同士なんだろう…


後ろに乗ってる奴、顔真っ赤だし。

「………」

俺は、それがとっても羨ましくて仕方がなかった。

俺も乗ってみたい。
オッサンと自転車…


あのオッサンの背中に抱きつきながら…街を走りたい…

ここ最近ずっと宮城に会ってないし…


って…何ガキみたいな事言ってんだって、いつもみたいに流されそうだけど。

《プシュー…》


バスから降りて、少し歩いてたら誰かに話掛けられた。

「おやおや忍チン、遅いお帰りですね。」

「……あ」

今、俺が一番会いたかった人。

俺の好きな人。

「ど、どうしてここに居んだよ。」

「ちょっと本屋に探し物をな。ついでだ、一緒に帰るぞ。」

俺の頭を撫でながら、オッサンは言った。

「……うん」

久しぶりに
撫でてもらった…

触ってもらった…

宮城…宮城…


抱きつきたい…。

さっきのアイツらみたいに、騒ぎたい。

とっさに、宮城のシャツの裾を掴んでしまった。

「…ん?」

宮城は一瞬、不思議そうな顔してたけど、何も言わずにいてくれた。逆に俺の気持ちに気付いたのか

「家、帰ったらな。」


って言ってくれた。


オッサンのクセに…


自転車の二人乗りなんかより…ずっと良いじゃん。

【END】


〜あとがき〜
宮城×忍初小説でした!

このネタは自分が良くバスに乗ってる時に男×男の二人乗り自転車orバイクを見ていて…

「わあ…可愛い。」と思いながらニヤニヤしていたのを思い出してネタにしてみました。

男同士の二人乗り自転車は萌ですよね!

っと言う事で、
文才無くて本当にすみません<(‖TДT)>゛

書いて書いて上達させ…ます!!

最後までありがとうございました!

【2008.08.20】 黒ごま

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