「ヒロさんは、可愛いです。」

□自信作
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【自信作】
提供:HAL様



〜〜♪



聞き慣れた、
メールの着信音。


「………」



野分から?



―――――――


【件 名】
今日の晩御飯

【本 文】
オムライスにしました。


―――――――





相変わらず、
短い文章。

まあ、
野分らしいけど。



へえ…
オムライス…


食うの、
久しぶりだな。



「……ん?」


添付ファイルまで付いてるのか?

とりあえず、送られてきたメールの添付ファイルを取り込んでみる。




「っな……」


添付されていた物は、野分が作ったであろうオムライスの写真だった。


オムライスに、
赤いケチャップ。

そして、
お決まりのケチャップで書かれた文字。


俺が今晩食べるであろうオムライスには、こう記されていた。


《 草間弘樹 》


遠慮無しにデカデカと書かれている。


画数数多いのに、よくこんなの書けるよな…




って!!


そんな事を関心してる場合じゃない。


何で俺と野分の名前が合体してんだよっっ!!

こ、これじゃまるで…


「……/////」



一瞬、自分の考えた事に対して固まる。


「こ、こんなもん、誰が食うんだっ!!////」



慌てて野分に文句の電話を掛ける。


《ピッ》


「おい野分!メール見た。なんだよこれっ!///」

『あ、ヒロさん♪俺の自信作です!喜んで頂けましたか?』


「うっ……」


妙に嬉しそうな野分の声に、文句が言えなくなってしまった。

声を聞いただけで、野分の笑顔が見えてくる。


はあ…


今回…
だけだからな…


二度目は無いと思え…


「ま…まあ…ケチャップは別として、良いんじゃねーのか?///腹、減ってきたし。」

『本当ですか?良かった!俺、ヒロさんに喜んで貰いたくて作ったんですよ♪』

「あ、ああ…もうすぐ帰るから」

『はい!』


《ピッ》



…………。



俺は、


野分に対して、
甘いのだろうか…




【END】




〜あとがき〜
友達のHALちゃんとの合作です(^-^)

素晴らしいネタを提供して下さったHALちゃんに感謝!

なのに変な文章になっちゃって申し訳ないです(土下座)

お読み下さった方、本当にありがとうございました!

実は、この話には落ちがありまして…

読みたいな〜と少しでも思って下さった方は是非ともリクエストして下さい(笑)

ありがとうございました!

【2008.12.06】
    黒ごま





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