貴女に捧げる夜

□第六章・未知の匂い
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『松永さん、卒業したらこの街、出て行っちゃうんですよね…』



ある日の夕方、彼女がポツリと呟いた。



場所は彼女の部屋。



いつものように学校帰りに、
彼女の家に入り浸っている時だった。



『どうしたの?急に』



“寂しいな、って思って”
彼女が僕に抱きつく。



大学進学を志望するほとんどの学生が、街から出ていく。



僕は、関東の大学を志望していて
そこは、この街からは新幹線を使っても5時間はかかってしまう場所だった。



『香奈は卒業したらどうするの?』
『松永さんのお嫁さん!』



大きなたれ目を細めて笑う。
その無防備な笑顔を可愛いと感じる気持ちは本物だと思う。



なのに、笑うことしか出来ない僕は、本当に彼女のことを愛していたのだろうか?



僕は彼女に唇を重ね



それを“僕の答え”だと思ったのか、彼女は幸せそうに微笑んだ。



毎日愛撫し続けても
飽きることなどなく…



その日も僕の唇は、そのまま彼女の首筋を滑り降りた



後ろから手を回して、大きな胸を包み込む。



乳首を指の腹で優しく撫でるとそれはすぐに硬くなり、彼女は甘い声をあげた。



背中に舌先を微かに滑らせる。
自然と背中が仰け反り、お尻を突き出す形になる。



突き出された適度な肉付きの形のいいお尻。


そっと割れ目に舌を這わせる。



『やっ…』



彼女は身を捩り、舌を避けようと動いた。



『やだ?』
『くすぐったいんですよぉ』



笑いながら四つんばいで逃げようとする彼女の足を捕まえ、
肩を手で軽く押した。



『肩をベッドにつけて』



言われるままの格好になる彼女。
お尻は高く上がり、足を開かせると彼女の全てが僕の前に露(アラワ)になった。
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