貴女に捧げる夜

□第五章・不安
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やっぱり…



好かれるのは、気分の悪いことじゃない。



それどころか、情が入ると
何とも思わなかった顔も
可愛く見えてくるから不思議だ。



前の彼女と別れて1年以上たち、“彼女”という存在が新鮮だった。



僕は、前の彼女とのことを思い出してみた。



好きだから、全て許して
好きだから、全て受け入れる。



当然の事だと思っていたけれど、
そればっかじゃダメなんだろう。と、前の彼女の泣き顔が浮かぶ。
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