貴女に捧げる夜

□第三章・匂い
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昼休み、立ち入り禁止の屋上。



カーテンを締め切った
保健室のベッド。



放課後の教室。



学校には二人になれる場所が多く



夏休みの間抑えていた衝動が
一気に爆発したかのように…



二学期の初めの昼休み、学校の屋上で、
お弁当には手をつけずに
彼女に触れた。



びっくりした様子の彼女も、
意外とすんなり受け入れてくれ…



僕はキスする事も忘れ、
彼女のスカートに
顔を突っ込んだ。



『ちょ…っ!シャワーしてないから、それはやだ!』



彼女の焦った声も届かない。



万が一人が来たら困るから?
いや、脱がせることすら、
もどかしかったからだろう。



僕は下着を脱がさずに、
右手で横にずらした。



ツンと微かなアンモニア臭。
鼻を押し付け、
彼女の匂いを吸い込む。



“入れるだけにしようよっ”



そう言っていた彼女も、
僕の舌が這い始めると、
足の力が抜け、声を押し殺すのに集中するかののように、
静かになった。



初めての時より、更にねっとり僕の舌に絡み付く感触。



味は幾分か、
しょっぱい感じがした。
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