ぬくもり
□７
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慧璃のベッドは、あたしの特等席。
初めてあのベッドに登ったのはいつだったかな……？
……あぁ、そうだ。
あたしが大泣きしたんだ。
大泣きしたあたしを慧璃は部屋に連れて行ってベッドに座らせてくれたんだ。
なんで泣いていたのかは覚えていない。
でも慧璃はあの頃から優しかった。
あの頃があったからこそ、あたしはずっと信じていられるのかもしれない。
信じていられるからこそ、口喧嘩が当然のようにできるし、信じていられるからこそ頼ることが出来るんだ。
慧璃だから、なんだ。
あたしにとっての慧璃は、もう当たり前になっていた。