短編書架

□mirrors
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生きようとしていた
互いにそれぞれの道を
すれ違ってばかりで
判ろうともせずに


ここにあるすべてが
掛け替えもなく大切で
奪ったものの
大きさを知った


記憶のカケラ達は
彼方へ帰っていき…
曖昧なカラダだけ
空へと回帰していく…


どこかで
安堵していたんだ
『死ななくてもいい』
『悲しまなくていい』


忘れないで
いや忘れてほしい
記憶の底へ沈めてしまえばいい


深い 海のような


 

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