シンフォニア・アナザー
□LOAD:2 神子になりし少女
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「いざ聖堂へ!」
ユリトたちは村から少し離れた場所にある、マーテル教会の聖堂へ向かった。
天井が円形を描くどこか神秘的な雰囲気の建物の中心から、巨大で美しい光の柱が渦巻いていた。
それは空のどこまでも続き、どんなに遠くからでも見えそうな気さえするほどだった。
「しっかし、すごいな……ここまで来ると、村で見るよりずっと大きく見える。」
「キレイですねぇ…」
ユリトとイレーヌがそう感嘆の声を上げていると、先を走っていたライナとシイナが青い顔で戻ってきた。
「二人とも、どうした!?」
「さ、祭司長様とシゼル先生が!!」
見ると、聖堂がある丘の上に、傷ついた祭司長と必死でかばうシゼル、そして剣を持ったディザイアンたちの姿があった。
ディザイアンの剣には、血が付いていた。
「神子はどこだ!」
「神子様はここにはおらぬ、今すぐここから立ち去れ!!」
「ここにいたとしても、貴方方になど教えないわ」
祭司長はもう限界、シゼルは回復魔術しか使えない。その上魔術は詠唱が必要なため、呪文を唱えている隙にやられてしまう。
そうでなくても圧倒的にディザイアンのほうが大人数であり、絶対絶命だった。
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