紅色舞姫

□第一章・序
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雪の降る庭で、二人の子供が邂逅する。


『お前は俺が気味悪くはないのか?』


一人は隻眼の少年。


『あなたも、鬼が怖くないの?』


一人は赤い目の少女。


互いに首を傾げては問う。


『怖くはない、珍しいけど紅玉みたいな綺麗な色だ』


『気味が悪いなんて事はない、とても、真っすぐな目だから』


一刻足らずのその出会いが、後に二人の運命を大きく変えていく。




さぁ、唄えや唄え


神楽舞する玉依姫は


鬼眼、赤い眼、血色の眼




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