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□刻む時間とともに増えていく彼女とのこと
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とらえどころがなくて、特に俺に執着してるわけでもなく、ただ一緒にいるだけ。



なのに、なんでなんだ―?



「とにかく、私は一護の好きなものはすぐ覚えられているのだから、物覚えが悪いわけではないのだ…!」



いやいや、待て!

そんな自信満々で言われても、基準が‐、そもそも基準がどっかズレてる。


基準が俺…?



「それに、それを言うなら貴様だって私の名前はすぐ覚えたではないか。人の名前を覚えるのが苦手なくせに」


「そりゃ、あんなインパクトある出会い方したら、忘れらんねえだろ。刀で胸突き刺される前に名前言われたんだし!そもそも、どっかの誰かさんは一番最初俺の部屋に勝手に侵入してくるしな?ああいうのは、こっちじゃ『不法侵入』っつって捕まるんだぞ」


俺は、ピンッとルキアの額を弾いた。


「なっ…、あ、あの時は、虚を追っていたのだから仕方あるまい!だいたいあれはお前の霊力が高いから私の姿が見えていたのであって、普通なら私の姿は見えていない。だから、問題ないのだ!それに、不法侵入というなら、貴様だって昨日押し入れを無断で開けたではないか…!」


「あれは、オマエが返事しねえからだろ!あのままだと遅刻するし、起こしてやったんだから有り難く思えっ。だいたいな、寝呆けて俺に抱きついたのはオマエであって俺は何もしてねえからな!?」


でも、さすがにあれは、心臓飛び出すかと思った…。どうしたらいいかわけわかんなくなるし、ルキアはやわらかくてあったかいし、急に意識しちまうし、そしたらその直後、目を覚ましたコイツに殴られるし。


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