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□新春恋模様
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「な、なぜ笑う!?」


「な、なぜって、オマエ、それは俺の好物じゃなくて、オマエの好物だろうが」


はっと気付いたルキアは、慌てふためきながら言い訳。


「しょ、しょうがないだろう!?尸魂界にはちょこれーとは無いのだから!」


あーもう、久々に笑った気がする。ほんとルキアと一緒だと毎日飽きねえ。

まー、桜のお義兄様は、ちょっと怖いが、コイツが今回尸魂界に帰らないなんて言い出したら、それこそ白哉のヤツに恨まれてしまう。



「あーはいはい、わかった。わかったよ。ついて行ってやる」


「え‐」

「だから、尸魂界に俺もついてってやるって言ってんの」

「ほ、ほんとか!嘘は無しだぞ…!」


「なんで嘘つかなきゃなんねーんだよ。ったく、その代わり‐」


1秒後、俺のとった行動にルキアはその瞳を大きく見開かせた。



「これで、手打ってやる。白玉はオマエの好物で俺の好物じゃねえし、俺はこっちの方がいいしな」


「〜〜っ一護の莫迦者っ!ふ、不意打ちとは卑怯だぞっ…!」


「なんとでも。つうか、そんな真っ赤になってると俺またしたくなるんですケド、キス」


「っ…!」


思わず手のひらで唇を覆ったルキアだけど、なんでそれが逆効果だってわからねえのか、コイツは。
そうされると余計にしたくなるだろうが!

ルキアの手を掴んで唇から離し、今度は少しだけ長く口付けた。



「っふ、ぅ……ん……」



あー、ヤバい、かも。

とめらんなくなりそう。



そして、ルキアの手からは白哉からの手紙がパサリと落ちた―。


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