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□35℃と36℃の体温〜昼下がりの時間をふたりで〜
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暖かいぬくもりはすぐ近くにあるんだ。



35℃と36℃の体温〜昼下がりの時間をふたりで〜



ルキアお手製のサンドイッチを食べ終わるとなんだかうとうと眠くなってきて。

ごろりと寝転がろうかと考えていた時だった。



「眠い…」


そう言ったルキアを見ると、とろんとした目で目尻をさすり、どうやら眠気に関して、ルキアは俺より重症。



「寝てもいいぞ…?」


それだけ言うと、ルキアは眠気で重そうな目蓋を少しだけ押し上げた。


「そうだな、そうする…」



そして、俺はそのままルキアがお気に入りのチャッピーシートに寝転がるものとばかり思っていたんだ。

ところが、ルキアは座ってあぐらをかいていた俺の膝をぺしぺしと叩いたのである。


「むぅ…これでは安定感が悪いではないか。一護、座ったまま足を伸ばせ」


「安定感?安定感って何の」


「私の枕としての安定感だ。現世では、膝枕とやらが流行っているのだろう?この間のどらまでもそんなシーンがあったし」


「な、何で俺が膝枕しなきゃなんねーんだよ!?」


「うるさいっ、なんでもだ!理由なんてないが…、でも、今日はお弁当作りで朝が早かったのだ。いいだろう?膝枕くらい」


そういわれると文句の1つも言えなくなって、俺は仕方なく体勢をあぐらから、足を伸ばして座るように変えた。

そうすると、ルキアはころりと体を横にして、俺の膝の上に頭を乗せる。

そして、すぅっとその大きな目を閉じた。


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