長編小説
□第二話 異変〜変わらないはずなのに〜
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「リナリー!しっかりしてください!リナリー!!」
ぐったりうなだれるリナリーを抱き抱えながら必死に呼び掛けるアレン。
だが、リナリーは度々襲い掛かる頭痛と戦っていた。
周りの人々が心配そうにこちらを見ている。
「…少年」
リナリーを背負い、立ち上がろうとするアレンにティキが話しかけて来た。
「一週間後、ここで待ってる」
ヒラリと一枚の紙切れを落とし、ティキは去っていった。
それを拾い、無理矢理ポケットに捩込んだ。
アレンは急いでリナリーを病院へ運んだ。
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