駄文置場
□頼って?
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「あーあ、泣かしたさ」
「バカモヤシ」
「うっさいパッツン…」
黒アレンにもいつものキレがない。
窓の外の景色をただぼーっと眺めているだけだ。
「さっきのはアレンが悪いさ。ちゃんと誤りに行って…」
「わかってますよ!けど…仕方ないじゃないですか…心配かけたくないんですから…」
「リナリーは寧ろかけてほしいんじゃないのか?」
確かに、リナリーは以前、もっと自分を頼って欲しいと言っていた。
だからと言って、いちいち怪我の報告などまでする必要はないと思っていた。
アレンの中で、もやもやした感情が広がっていった。
「リナリーは、もっとお前と一緒にいろいろ分かち合いたいんさ」
「分かち…合う?」
「前よかいろいろ話すようにはなっただろ?」
「はい、いつも悩み事とかは相談しますけど…」
思い出すと、いろいろな話をしてきた。
怖い夢を見たリナリーが部屋で一緒に寝ようと言いに来て、そのまま話を聞いたり。
対コムイの悩みなども聞いてもらった。
お互いにいろいろ話すようにはなった。
だが、任務の怪我の話は、リナリーからしてくることはあっても、アレンからすることはなかった。
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