駄文置場
□シンデレラ
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「きゃぁぁぁぁっ!」
爆風により吹き飛ばされるリナリー。
それに伴い、さっき買ったばかりのガラス細工も粉々に砕けてしまう。
「おーい、二人とも大丈夫さ?」
「ラビ!?何でこっちに…」
「意外とすばしっこい奴なんさ、そんで…」
「仕留めそこなったのね…?」
「あっ、えっと…はい。すんません」
リナリーの静かな怒りを感じてか、ラビは再び縮こまる。
ガラス細工が砕けたショックで何かのスイッチが入ってしまったようだ。
砕けた破片を見つめながらイノセンスを発動する。
「で、そのアクマは今どこに…?」
「あっちに逃げたさ…」
ラビがそう言うや否や、リナリーはその方向に飛んで行った。
数秒後、爆発音と断末魔の叫びが聞こえたのは言うまでもない。
「ラビ、ご愁傷様」
「ああ」
それを見ながらラビは次は自分の番だと覚悟していた。
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