駄文置場
□シンデレラ
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「はぁ…何でこうなったんだか…」
溜息をつき、明らかに怠そうな表情で愚痴るアレン。
それもそのはず。
折角の休日に呼び出され、リナリー、ラビの三人で市街地のアクマ狩りに行く羽目となったのだ。
「まぁそう言うなさ」
「そうよ、ちゃっちゃと片付けましょ?」
そんなアレンを宥める二人。
コムイの話によればあまりたいした任務ではないようだ。
「せめて…せめてラビさえいなければ…」
「ちょっ…アレン!?」
最後にチッと舌打ちを付け加える。
あまりのショックからか、若干黒くなる。
角を生やし、不気味に笑っている。
「いいじゃない。ラビくらい♪」
「リナリーさん、それはフォローなんですか?」
リナリーも多少便乗しているようだ。
冷や汗をかき、ラビは縮こまっていた。
二人で笑いあっているのを見て、身の危険を感じていた。
「そうですね。ラビの一人や二人、いないも同然ですね」
「もういや…帰りたいさ」
散々言われて固まるラビを放って二人だけの世界に入っていた。
恐るべし、黒カップル。
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