駄文置場
□幸せな一時
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「んーっ、いい天気♪」
随分長い間、書類整理の手伝いをしていたリナリーは、休憩のため建物の外に出て来た。
背伸びをしながら眩しい太陽に目を細める。
暗い建物の中にずっといたせいで、いつもより眩しく感じる。
まだ昼前の暖かい時間帯だ。
仕事が残っているから遊びに出る程の余裕はない。
だからと言って、せっかくの休憩を無駄にする気もさらさらない。
暇を持て余していたリナリーの頭にアイディアが浮かぶ。
「そうだ、あそこなら…」
鼻歌を歌いながら軽い足取りである場所へ向かう。
本部の隠しスポット。
以前リナリーが見つけた、誰も知らない秘密の場所。
眺めも綺麗で、そこの芝生での昼寝は最高だった。
今までも何度か来たことがある。
しかし、先客がいたようだ。
「あれ、リナリーも来たんですか?」
愛しの彼、アレン・ウォーカーだった。
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