空想

□だから君のために(3)
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「のだめさま、由比子姫の使いで、お使者の方が参られました。」

女房のマキちゃんが先触で知らせにきた。

「ふぉ〜!ということは、真一君デスか?ヴギっ、マズイデス・・・」

のだめがアタフタしている間に、真一はのだめの前に現れた。
真一がのだめに会いに来るときは、よしたかと一緒にくるか、こうして、のだめの文を届けにくる振りをしてくるかのどちらかで、
父の内大臣に怪しまれないようにとの配慮だった。もちろん、マキちゃんは真一君とのだめの関係は知っているので、いろいろと協力をしてくれる。
早々に人払いをすると、真一は慣れた身のこなしで、するりと御簾のなかに入ってきた。

「むっきゃぁぁぁ!!真一君久しぶりデス!!じゅうで〜ん!!」

のだめは真一の腰に手をまわし、ふがふがと匂いをかぐ。
そんなのだめを相変わらずだなぁ、と呟きながら、優しく肩を抱きしめる。

「ふぉ?真一君も充電デスか?」

「まあ、久しぶりだし?元気してた?ってか、なんなんだぁ〜?この部屋の汚さは!!!!!」

「ぎゃぼー!こ、これにはいろいろと諸事情が・・・」

「なにが諸事情だ!おまえも貴族の姫だったら、ちょっとは気にしろ!!!」


つづく


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ちあのだ炸裂
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