空想
□だから君のために(6)
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そのころ真一は母方の実家である三善家に向かっていた。
さて、後でのだめの所に行くとして、久しぶりに由比子のご機嫌伺いにでも行こうか・・・
そう思っていると、なにやら早馬で知らせが来た。
何事かと思い、内容を聞くと、
「失礼します!!さるお方よりご伝言を賜っております。」
ま、まさか・・・
「・・・で?」
「急ぎ、鳥羽の院に参られよとのことにございます。」
「・・・。」
さるお方というのはまぎれもなく帝本人というのは、言うまでもない。
またか!帝のわがままっぷりは俺に休みというものを与えないつもりか!!
「・・・私は本日は体調が優れないので、退出させていただいているのだが・・・。」
「はっ!しかし、そのお方は、必ず来るようにと申されておりました。」
「(ったく・・・)あい分かり申した。伝令御苦労。」
しょうがない。三善家はあきらめ、鳥羽まで行こう。まだ時間はあるから、隙をみてのだめの所に向かおう。
半ばあきらめの気持ちで、真一は鳥羽の院に向かった。
つづく
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ミルヒーの命令は絶対デス!