空想
□だから君のために(5)
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「のだめ、ご機嫌いかがかな?」
辰雄がマキちゃんが作った席に腰を下ろし、にこにことあいさつをした。
「・・・・・・。」
久しぶりの真一との再会に水を差された、そんな辰雄に頭にきて、無視をしているのだめを気にせず、とんでもないことを言い出した。
「実は、前々から言ってあった入内の件で、帝に面会に行ってきました。」
「え?・・・。」
「帝は快く受け入れて下さった。もう決まったも同然です。近々正式に発表されるでしょう。その日まで、心して花嫁修業に励んでください。
それから、今後一切外出と、文のやり取りは禁止します。夜の警備も厳しくします。わかりましたね。」
「た、辰雄!!なんでそんな急に決まるんデスか?のだめはいやだって言ってましたヨネ。入内は絶対しないって言いましたヨネ。
のだめの意志は?どこにあるんですか?のだめの気持ちは?ひど過ぎデス!」
「これも、左大臣家の為、のだめの為でもあるんです。いいですか、これは命令です。逆らうことは許しません!!」
「そんな・・・勝手過ぎマス。のだめは、のだめは・・・・・」
ぽろぽろと涙をこぼし、必死に訴えるも、辰雄は聞く耳を持たない。かといって、真一君の名前を出せば、真一君に迷惑をかけてしまう。
それだけは絶対にダメ。迷惑はかけられない。
そんなのだめを見ていたマキちゃんは急ぎ、真一の元に文を走らせた。
つづく
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辰雄のキャラ違い過ぎでスミマセン。。