空想

□だから君のために(3)
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話がいよいよ進みます。

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そして、そうしている間に、事件が起こった。

「よぉっ、親友!!元気か?相変わらず不機嫌そうな顔してんなぁ。あっ、そうそうあの噂聞いたか?」

自称親友の峰がにかにかと笑いながら話しかけてきた。

「何のことだ?」

「左大臣家の姫が、近く東宮のリュカの所に入内をするって話さ。なんでも、左大臣様が帝に直々にお願いにいったってよ。」

「……へぇ。」

「前々から話はあったけどよ、ついにまとまりそうだな。」

「・・・・・・。」

「シカとすんなよなぁ。。傷つくぜ。おっおい、千秋?顔が青いぞ!!」

そんな峰を軽く睨み、すたすたと早足振り切り、人気がない所で足を止めた。

なんだって!!そんなばかな!!今になってその話が出てくるってことは、のだめの意志なしで話が進んでいるってことか?
帝のお守りをしている場合ではない!くっそ、今日は意地でものだめに会いにいってやる!
放置しすぎたかっ!

真一は、帝宛てに’体調が優れない’と綴り、使いを出すと、足早に退出した。


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