空想

□だから君のために(2)
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真一くん登場です。。

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今をときめく内大臣家の長男、中将千秋真一と左大臣家ののだめは、周りには内緒の恋人同士だった。
というのも、内大臣と左大臣は都じゅうに知れ渡るほどの犬猿の仲で、お互い、ライバル同士。
自分の姫を後宮に上げたい左大臣はもちろん、降るような縁談に目もくれず、日々、入内をさせるがごとく一切の男たちを近づけなかった。
そんな父が真一とのことを知ったら、たちまち引き裂かれるのがおち。二人は慎重に付き合っていた。
弟のよしたかは数少ない二人の仲を知っているひとりで、こうして文のやり取りの仲介に入ってもらっている。
いつまでもこのままではいられないのにと、思っているのでした。

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「千秋、帝がお呼びみたいです。」

帝の側近のオリバーが、千秋を呼び止めた。

「(はぁ〜)またか、あの方は。。どうせろくでもないことに付き合わされるんだろう?
ちょっとはこっちの身になってくれってんだ。」

真一の帝直々の仕事というのは、表向きで、実際にはやれどこどこの姫の文をもらってこいだ、
あそこの温泉に入りたいから連れてだの、むちゃくちゃな命令をされ世話を焼いている。
まあ、そこまで心を許してくれているのは、若輩者の自分にとっては誇りらしいが、いい加減勘弁してほしい。
俺だって、恋人ともう何日も会っていないんだ。そろそろ限界がきている。
(はあ〜っっ。のだめ元気かなぁ。もう1ヶ月近く会っていない。あいつ、『特に用がなかったカラ』とかいって、
ほとんど文をよこさないし・・・)

「千秋、はやく!」

「はいはい今行きます。」

(今夜辺り、解放されないかなぁ。)

そう思った真一だったが、今日も帝のシュトレーゼマンに振り回されるのであった。



つづく

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原作どおり、ミルヒーに振り回されています(笑)

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