sweet

□微睡み
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日番谷が起き上がると、それまでピッタリと寄り添い温もりを与えあっていた身体に隙間が出来て。
寂しく、
寒い。
乱菊は寝惚け眼を擦り上げ、細身のウエストにしがみつく。
お互いに数時間前の行為を物語るように素肌のままだ。
乱菊の素肌には無数の赤い花弁が見事に咲いている。
日番谷の執着が窺われる。
「…隊長〜寒いですよぅ。霊圧閉じて下さい」
「何を寝惚けてやがる。冬なんだから寒いにきまってる」
「あたし寒いです〜温めて下さいよぅ」
「今夜な」
ニヤリと笑って、むくれる唇に触れるだけのキスをする。




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