sweet

□待ち合わせ
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あの日から。
どのぐらいの時が流れたのだろう。
一週間?
二週間?

それとも一年?

時計の下のベンチに腰掛けて。
あの日みたいに待つ相手は、大好きな彼ではなくなっていた。

「冬獅郎君」

私がそう呼ぶと。
君は決まって

「日番谷だ」

って。
整った顔をしがめて、そう言うの。

あまりにも可笑しくて、笑わずにはいられない。
君はますます顔をしがめて、

「笑うな」

そう言って。
あたしの隣に座るの。
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